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【麺喰ワンダラー】
東京で食べることができる“青森煮干し”5選

2026.03.16

■青森ラーメン(津軽ラーメン)とは。←こちらを参照。太字をクリック


■私から見た「津軽煮干し」の歴史

昭和10年(1935年)頃にはすでに支那そばがあったらしい。蕎麦屋の中華そばも昔から存在していた。

「三忠食堂」は1907年頃の創業で100年以上の歴史があり、津軽そば(ラーメンではない)を古くから出していた。ラーメンも早くから出していた。青森には製麺所も多く、自家製麺も少なくなかった。細縮れ麵と無かん水のうどんのような麺の2種類の存在。スープもあっさり煮干しと濃厚煮干し。

「マル海」は1956年(昭和31年)創業。あっさり煮干しの基本形か?

「たかはし中華そば」の創業は1982年(昭和57年)。この濃厚煮干しの存在と後に与えた影響は大きい。

私が初めて青森に行ったのは2000年5月。この頃はとにかく情報がなく、店選びにも苦戦。

「マル海」「くどう」「たかはし」「緑屋」など、昔からの有名店はこの時に実食。まだ若手のお店はオープンしてなかった。

「長尾中華そば」と「津軽ラーメン街道」のオープンが2004年。この頃から「青森煮干」の快進撃が始まる。

「長尾中華そば」は初めての「あっさり」「濃厚」の二本立て開始。

「津軽ラーメン街道」への東京からの出店者が「青森煮干」を食べて影響を受け始める。

「ひらこ屋」が2005年創業。

この若手両店の創業とその存在が後の若き店主に与えた影響は大きい。

また同じ頃に、青森出身のラーメン研究家・石山勇人さんが登場。「津軽ラーメン」の情報発信に貢献。

「津軽ラーメン煮干し会」が2012年に結成。東京ラーメンショー2012へ出店。全国的な知名度アップ。

2015年頃、スタートした「SUSURU TV.」のSUSURU君は青森県弘前市出身。


このように青森煮干しラーメンの歴史は古く、長いのに一般的に知られるようになったのはここ20年くらいである。今では都内でも「青森煮干しラーメン」が食べられるようになった。そこで、代表的な5軒を紹介してみたい。

(最後の数字はラーメンデータベースのポイント:2026年2月16日現在)

「津軽煮干ひらこ屋」(東京ラーメンストリート)90.953

「長尾中華そば 東京神田店」(小川町/淡路町)90.947


「青森煮干鉢銀」(神保町)90.91

「青森煮干し中華そば JIN」(松陰神社前)90.53

「青森煮干 和渦製麺」(京急蒲田)90.02

5店舗とも90点以上で人気が高く、僅差となっている。


■「津軽煮干ひらこ屋」(東京ラーメンストリート)90.953


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▲店舗外観、特こいくち 1480円、あっさり煮干 950円


青森煮干しは2種類ある。こちらでも「あっさり」と「こいくち」の両方用意。メニューの先頭は「こいくち」でこちらをオススメのメニューにしている。

メンマが結んであるのがこの店の大きな特徴。これだけでも相当手間がかかりそう。

「こいくち」のスープはこってり風に見えるが煮干ベースなので意外と飲み口はすっきり切れ味がいい。

次はあっさり煮干そば。油分が少なく極めてあっさりしたスープだが、煮干しはしっかり効いており、じんわりとおいしい。自家製の麺が秀逸。

青森県でもトップクラスの人気。


【ひらこ屋 店舗情報↓下の太字をクリック↓】 

RDB東京

RDB青森

公式情報

〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9−1 B1F



〒038-0042 青森県青森市新城山田588−16


◎■「長尾中華そば 東京神田店」(小川町/淡路町)90.947


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▲店舗外観、あっさり900円、ごぐにぼ(裏メニュー)1050円


東京神田店は2018年7月30日オープン。青森の本店は2004年創業で「青森煮干しラーメン」を全国に広めるために百貨店催事やラーメンイベントに奔走し、大いに貢献した。今でも青森県トップクラスの人気を誇っている。

私は青森の本店が開店して1年半後の2005年に食べに行っている。その時の感想はこうだった。「4人で入って4種類のラーメン(あっさり、こく煮干し、こく鰹、つけめん)を食べたがそれぞれに個性があり、それぞれがおいしかった。麺やチャーシューもメニューにより変えてあり、その工夫やこだわりには恐れ入る。「あっさり」が「くどうインスパイア」とするならば、「こく煮干し」は「たかはしインスパイア」である。」今では「あっさり」「ごくにぼ」の2種類を出す店が増えたが当初はその“二刀流”は珍しかった。二刀流を広めた功績も大きい。

たくさんの催事に出店し、東京ラーメンショーを始めとするラーメンイベントにも積極的に出店。自分の店の宣伝だけではなく、津軽煮干し会などの組織を作ってイベントに参加し、「青森煮干し中華」の告知活動をしていた。催事でも長い行列ができるようになり、満を持しての「東京店」オープン。

「あっさり」はじんわり煮干しのすっきりあっさり醤油味。水と煮干しで取ったスープ。

「ごぐにぼ」は煮干し好きにオススメの強烈な煮干しスープ。豚骨+煮干しのスープに煮干し粉。ドロドロではなく、濃い煮干しだが思ったより食べやすい。

青森の煮干しは、大きく分けると次の3つに分けられると思う。動物系+煮干し、非動物系の清湯煮干し、豚骨煮干白湯。食べ比べるととても面白い。


【長尾中華そば  店舗情報↓下の太字をクリック↓】

RDB東京神田 

RDB青森駅前店

公式情報

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1丁目7−108



〒038-0012 青森県青森市柳川1丁目2−3


■「青森煮干 和渦製麺」(京急蒲田)90.02

(「青森煮干鉢銀」(神保町)90.91、店名は違うが同じようなメニューを出している。少しずつ変えているので食べ比べても面白い。)


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▲「青森煮干 和渦製麺」の外観、あっさり煮干850円、極濃煮干ラーメン1050円(器はリニュアル前の「ど煮干し和渦製麺」時代の物)


2025年11月19日オープン。和渦グループの「ど煮干し和渦製麺」がリニューアル。

神保町「中華そばYOSHIファイナル」も2025年1月31日「ど煮干鉢銀」へリニューアル、さらに「青森煮干鉢銀」へリニューアル。どちらも“青森色”を強く打ち出した。

リニューアルのポイントは、

・スープの煮干をやり過ぎないちょうど良い量にすることで、より食べやすくまた本場青森煮干ラーメンに寄せた味に

・麺もかん水を従来の半分に抑えてより青森煮干ラーメンの麺に近い構成に

・価格を抑えてリニューアル前より値下げ

・営業時間7:00~14:00で朝ラーメンスタート


【和渦製麺 店舗情報↓下の太字をクリック↓】 

青森煮干 和渦製麺RDB

青森煮干鉢銀

公式情報

〒144-0035 東京都大田区南蒲田1丁目22−12



〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3丁目1−19


■「青森煮干し中華そば JIN」(松陰神社前)90.53


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▲店舗外観、極煮干しらーめん950円


2011年6月オープン。

塩らーめんやみそらーめんを出していたり、ニボガッツがあったり、メニューの幅を広げている。開店当初は他の製麺所だったようだが今は菅野製麺所の煮干し練り込み中細麺。

極煮干しらーめんを頼んだが、他の青森系極濃とは違い、濃いけど食べやすい濃度。麺も東京っぽさがあり、都内の人にも受ける味にチューニングしている印象。その分、幅広い層の人が食べに来ているし、より多くの人が食べられる味わい。

昼営業のみ。地元に人気のラーメン店。先日、15周年を迎えた。競争が激しいラーメン界において、素晴らしい。


【JIN 店舗情報↓下の太字をクリック↓】 

RDB

公式情報

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷4丁目2−15


この記事を書いた人

■大崎 裕史(おおさき・ひろし) 自称「日本一ラーメンを食べた男」。2024年6月末で約2万9000杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役 Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。

https://ramen-japan.jp/glossary/hiroshi-osaki/


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